シチリアについて  PARLANDO DELLA SICILIA

Ale先生の出身地でもあるシチリア島の素晴らしい観光地を、歴史と共にご紹介します。シチリア島は美しい海・歴史ある建物・美味しい海の幸・等々、見どころ満載です!

シチリア島地図

Palermo パレルモ

パレルモ

パレルモはシチリア州の州都であり、イタリアでは5番目に大きな都市です。北西部の海岸線にあります。

広いパレルモ湾に沿った半円形の平野に広がり、周囲を山で囲まれています。ギリシャ時代は、パレルモ湾が自然の良港であったことから、パノルモス(全てが港)と呼ばれていました。
パレルモ近郊の山には、先史時代から人が住んでいましたが、
紀元前734年頃にフェニキア人がやって来たことにより本格的な町が設立されました。ギリシャ人は、シチリア東部と中部に植民都市を築きましたが、パレルモはフェニキア人の力が強かったため、支配することが出来ませんでした。紀元前3世紀から、シチリアの他の町と同じようにローマの支配下に入ります。

その後、ビザンチン時代を経て、830年にイスラムの支配下に入ると、アラブ人はシチリアの主都をシラクーサからパレルモに移しました。

1071年にはノルマン人がシチリアを征服し、ノルマンの二代目の支配者ルッジェーロ2世の時代になると、パレルモは当時地中海世界で最大の財力を持つシチリア王国の首都として栄えました。パレルモに残るアラブ・ノルマン様式の建築物は、彼の時代から孫のグリエルモ2世の時代に建てられています。その後、パレルモはフェデリーコ2世の時代を経て、他のシチリアの町同様、アンジュー家、アラゴン家、スペイン等の支配を受け、1860年にイタリア王国に統合されて、第二次世界大戦後、シチリア自治州の州都になりました。

Agrigento アグリジェント

アグリジェント

地中海を隔ててアフリカのチュニジアと向かい合う、シチリア南部に位置するアグリジェント県の県庁所在地です。
アグリジェントの町は、クレタ島とロードス島からジェーラ(アグリジェントの西方70キロの海沿いの町)に植民したギリシャ人により、紀元前581年に築かれました。シラクーサのように勢力を拡大することは出来なかったものの、壮大な神殿群から想像できるように、紀元前5世紀にアグリジェントの町は非常に繁栄しました。人口が30万人くらいあったと言われています。特に、紀元前480年のヒメラの戦いで、シラクーサと組んでカルタゴを打ち破ったとき、アグリジェントには大量の奴隷が流入し、戦利金で立派な神殿が築かれました。
世界遺産のアグリジェント神殿の谷(=考古学地区)は、正確には、神殿が並ぶ丘から現在のアグリジェントの町の手前まで広がっています。

 

Taormina タオルミーナ

タオルミーナ

メッシーナとカターニャの中間の海岸線にあり、タウロ山の中腹の標高約200mに細長く広がっています。標高が高いところのあるため、周囲の眺めが抜群で、北にイタリア本土とメッシーナ海峡、東にイオニア海、南に雄大なエトナ山とカターニアまでの海岸線が臨めます。
タオルミーナは『グランブルー』で有名な観光地であり、イタリア人にとっては憧れの地、世界的にも風光明媚なリゾート地として知られています。

シチリア最古のギリシャ人植民都市ジャルディーニ・ナクソスが、紀元前403年にシラクーサに滅ぼされた後、紀元前358年に生存者が集まり、防御に適した山の中腹に築かれた町が、現在のタオルミーナの始まり。シチリアで2番目に大きいギリシャ劇場は、その当時の繁栄ぶりを表すものです。

Ragusa Ibla ラグーサ イブラ

ラグーサイブラ

ラグーサはイブレイ山地南部に位置しており、旧市街のラグーサ・イブラと新市街のラグーサ・スペリオーレの2つに分かれます。
ラグーサ・イブラ
は、両側を渓谷に挟まれた細長い瓢箪形の丘の上に形成されています。原住民のシクリ人がイブラ・エレアの町を築いたラグーサで最も古い場所です。

1693年の大地震の前まで、ラグーサの町はこのイブラだけでしたが、震災後イブラは、昔からの封建領主貴族により再建されました。近代に入り、ラグーサの産業の発展とともに、都市化が進んだスペリオーレ地区とは裏腹に、未だに廃家が残るイブラですが、2002年に世界遺産になってから、建物の修復が進んできました。一方、ラグーサ・スペリオーレは、イブラの向かいの丘に、震災の後1452年の永代小作権制度導入後に、農民から身を起こした新興貴族により建設されたラグーサの新しい地区です。碁盤の目状に整備され、近代的な建物が多いですが、バロック様式の教会や宮殿も数多く残っています。

Caltagirone  カルタジローネ

カルタジローネ

カターニアの南西約70キロ、カターニア平野の外れの標高約600mの山の上にあります。

陶器の産地として非常に有名な町で、先史時代から陶器作りが行なわれていました。ギリシャ時代に陶器の生産が盛んになり、9世紀のアラブ時代に入ると、アラブ人によりマジョルカ焼きの技術が導入され、イタリア各地へと広がっりました。

カルタジローネでは、陶器作りの技術が父から子へと代々受け継がれ、現在でも陶器作りが盛んで、町には工房を兼ねた陶器屋が多く、職人が絵付けしているその場で陶器が買えるのは、カルタジローネならではの楽しみです。シチリアの陶器屋で見かける陶器の多くがカルタジローネ産で、最も価値が高いとされています。伝統的な色使いは、青・緑・黄色の3色です。

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